日光浴という昔からの健康法

「夏休みに海水浴で真っ黒に日焼けをすれば、冬になっても風邪をひかない」と昔は言われていたようですが、実はこれは正しかったのです。
その理由は紫外線によって皮膚で生成されるビタミンDにあります。

日光浴,イメージ

実は、私たちの皮膚は紫外線を浴びることで免疫力の維持に欠かせない「ビタミンD」を生成しています。
紫外線は波長の長さによって、UVA(320~400nm)、UVB(280~320nm)、UVC(280nm未満)という3つの光線に分けられています。
この内のUVBとコレステロールから作られた「プロビタミンD3」という物質が皮膚で反応し、ビタミンDの前駆体である「プレビタミンD3」を作り、ビタミンDを生成しているのです。

以降、アメリカやヨーロッパでは病気予防としてビタミンDを積極的に補充する動きが広がり、日照時間の短い北欧諸国では国策としてビタミンDの摂取を国民に推奨するまでその重要性が知られることとなりました。

ビーチ,イメージ

また、今でこそ、皮膚ガンや老化の促進、美容の大敵といったイメージから「紫外線はカットすべき」という見方が広まり、太陽光を浴びること自体が避けられていますが、昔は日本でも「日光浴は健康に良い」と考えられていた時代がありました。
特に結核感染が広まった時期には、日光浴を治療のひとつとして採用していたほどです。

どうして効くのかというメカニズムは長年解明されていませんでしたが、2006年にビタミンDの投与実験で、「日光浴によって体内で増えたビタミンDが、結核菌の進行を防いだ。」との結果が出ました。

このようにエビデンスのはっきりしない民間療法として先人が取り入れていた日光浴も、現代では最新の医学的見地からその有効性の高さが証明されているのです。

日光浴,イメージ

日光浴には、もう1つ大切な効能があります。
それは人間の生命活動をつかさどる「体内時計」を整える働きです。

「体内時計とは、生物が生まれながらに持っている、おおむね24時間周期で刻まれる生理現象のことで、「睡眠や覚醒のリズム」、「血圧」、「体温」などと密接に関わっています。
この体内時計をコントロールするのは視覚領域から生まれる刺激信号とされ、朝に日光を浴びることで約16時間後にメラトニンという睡眠ホルモンを分泌するスイッチが入ると言われています。

体内時計は厳密に24時間ぴったりで動いているわけではないため、そのままでは夜型にズレていってしまいます。
日光浴にはこのズレをリセットして、規則的な生活を送れるようにする働きがあります。
そのため、毎日陽の光を浴びることは大切だと言われています。

そして、こうした体内時計の調整にもビタミンDが一役買っているとする基礎研究があります。
体内時計の仕組みは、「時計遺伝子」と呼ばれる昼夜で活性の振幅が大きく変わる遺伝子の働きによって起きています。
この基礎研究では脂肪由来幹細胞を使って時計遺伝子の発現を調べる実験が行われました。

実験時間は60時間で、この間に4時間ごとに遺伝子の発現の確認をしています。
条件は、
(1)活性幹細胞(培養液に血漿を50%添加)のみ、
(2)活性幹細胞+カルシトリオール(活性型ビタミンD3)
(3)通常培養液+カルシトリオール
(4)通常培養液のみ
の4つです。

その結果、(1)~(3)に時計遺伝子の発現が確認され、活性型ビタミンD3であるカルシトリオールに体内時計をつかさどる遺伝子の発現作用があることが分かりました。

あくまで試験管内の実験結果ですが、ビタミンDが細胞に対して、体内時計を調整する刺激剤のような役目を果たしている可能性が示唆されたというわけです。

このことからも、日光浴は身体にとって重要な役割だと言えるでしょう。

免疫機能や体内時計の調整に欠かせない「ビタミンD」を体内で十分に維持するためには、どのような日光浴を行えばいいのでしょうか?

その参考になる有益な情報として「ビタミンD生成・紅斑紫外線量情報」があります。
ここでは国内12カ所の地域別に、ビタミンDを生成するために必要となる紫外線の照射時間を公開しています。

以下の日光浴の方法では、1日に必要となる「ビタミンD10μg」の内、3割を食物から、それ以外を紫外線から体内に取り込むという想定です。

それによると、今の時期に首都圏で日光浴をするなら

  • 半袖・半ズボン(肌を1200平方cm露出)の場合 7分
  • 長袖・長ズボン(肌を600平方cm露出)の場合 15分
  • それ以上浴びると皮膚にとって有害 40分

が適切な紫外線の照射時間とのことでした。

紫外線に強い肌の人もいれば、弱い肌の人もいるため、あくまで日本人の平均的な肌タイプを基準とした目安となります。
また、太陽のエネルギーがもっとも高くなる夏至(6月21日)の前後2カ月は、直射日光が非常に強く、特に太陽が一番高いところにある10~14時の時間帯に直射日光を浴びるのは身体に良くありません。
紫外線は反射光でも十分に取り入れることができるので、この時期は柔らかな日差しのもとで日光浴を行うのが安全でしょう。

また、ビタミンDの生成にも個人差があるため、より効率的な日光浴を求めるなら、専門の病院でビタミンDの血中濃度を検査し、その変化を医師に調べてもらうのがオススメとのことです。

「ビタミンD生成・紅斑紫外線量情報」のモバイル版では、リアルタイムで特定の場所の適切な紫外線照射時間を調べることができます。
気になる人はぜひチェックしてみてください!

地球上のすべてのエネルギー源は遡ると太陽に行き着きます。
石炭や石油といった化石燃料も大元は古代の植物やプランクトンですし、生命の維持に欠かせないATP(アデノシン三リン酸)をはじめ、酵素も植物の葉緑素もすべて太陽のエネルギーから始まっています。
太陽の恵みによって生かされている生命、その代表的な恩恵がビタミンDだと言えるのかもしれません。

ジム,イメージ

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